看護師が抱えている悩みとストレス

看護師は、人の命を預かる非常に重要なポジションです。その責任の重さゆえに、多くの看護師があらゆる悩みやストレスを抱えている実状があります。看護師が直面する悩みやストレスといっても、さまざまあります。以下では、その中でも特に共通しているものを挙げていきたいと思います。看護師は日々、患者の生命を守るために緊張感を持って仕事に従事しています。そのため、常日頃から精神的なプレッシャーからは逃れられません。それに加え、急変する患者の対応や、時には生と死を目の当たりにするケースもあり、そのショックから心の傷を負うことも少なくありません。こうした経験が積み重なり、心に大きな闇を抱えてしまうことは往々にしてあり得ます。

また、看護師は多くの場合、患者だけでなく、その家族とも深く関わることになります。もし真面目な人であれば、家族からの要求や、期待に応えられなかったときに罪悪感を感じる事例は多々あるでしょう。こういったストレスだけでなく、医師や同僚の看護師との人間関係も悩みやストレスのタネになりやすいです。特に看護師は女性社会であるため、派閥ができたり、陰口が横行したりする現場も少なくありません。実際、看護師の離職理由として人間関係を挙げる人は多く、その複雑な人間関係事情を物語っています。

さらに、シフト制で夜勤がある職場では体力的な疲労も無視できません。不規則な生活は睡眠不足を引き起こし、それがストレスの原因となって精神的なバランスを崩すこともあります。このような看護師が抱える悩みやストレスは、放置しておけば、健康を害する結果になってしまいます。そうならないためにも、看護師自身が心身のセルフケアを重視する必要があります。なにより大事なのが、一人で抱え込まないということです。つらいときは、信頼できる人に相談するようにしましょう。限界がきているなら、心療内科の医師やカウンセラーなどの専門家を頼るのも手です。

看護師に多い転職理由

さまざまな医療現場で必要とされている看護師ですが、中には転職を希望する人も少なくありません。その理由は人によって異なりますが、看護師で得た経験を生かしてライターなどに転職することもあります。看護師は基本的に在宅ワークがなく、雇用形態問わず現場で働く職業です。そこで、体力がついていかなくなった看護師ほど、そのような転職を希望する人が増えています。

看護師の経験を次の仕事でも生かしたいと転職することは多いですが、一方で職場での人間関係を理由に転職を決めるケースも珍しくありません。看護師は女性が多く、女性ならではのトラブルが起こりやすいからです。当然ながら、自分に合った環境の職場であれば働くことが苦にならない場合もあるでしょう。しかし、やはり調子の合わない同僚や上司とともに働くことを辛いと感じ、転職を検討するのです。

また、ハードな環境ゆえに続けられないという人もいます。その際の転職理由として挙げられるのが、業務形態やその内容です。過酷なサービス残業などは基本的にありませんが、昨今では看護師の人材不足を叫ぶ医療機関や介護施設が増えており、給料に比べて辛い職場環境になっているケースも見受けられるようになりました。そのため、1人の看護師に課せられる負担も、以前より増えています。それが看護師のプレッシャーになっていることは事実であり、最終的に耐えられず転職するという人が多くなっているのが現状です。