看護師が転職を考える理由は、人間関係に疲れていることが多いです。医療機関の大小を問わず看護師を悩ませるのは、患者ではなく、大抵が同じ看護師仲間か医師であることがほとんどだといわれています。毎日同じ空間で、同じ顔ぶれと多岐にわたる患者の対応についてコミュニケーションを取る必要があるうえに、常に誰かの噂話が蔓延しているというのが実情です。

そんな中で、新しい環境を求めたくなる気持ちはよくわかりますが、転職前に考えておきたいことがあります。それは、看護師として変わらず働く場合、現在の職場に残った方がメリットが大きいことです。どの医療機関で働いたとしても、噂好きで自分とは調子が合わず疲れる人は存在します。また、職業柄、常に患者の相手をしなくてはいけないため、楽しく働くことがなかなか難しい職業でもあるでしょう。そのストレスが、後々の人間関係に響きかねないのです。

もちろん、限界がきて自分の人生を棒に振ってしまうほど頑張り続ける必要はありません。しかし、転職を決める前に現状を打破する方法がないかを考えてみることも大切です。たとえば、周りから聞こえてくる悪い話には耳を貸さず、聞き流すことが挙げられます。誰かの噂話が始まったら、その場からフェードアウトしてみましょう。そして自分自身が誰かと話すときは、その場にいない人を褒めてみると、それだけで悪い噂話のときよりもあなたの気持ちが軽くなるはずです。